F1世界選手権-第9戦アメリカGP-決勝レースが行われた。全73周のレースで優勝を果たしたのはミハエル・シューマッハ(フェラーリ)、2位にルーベンス・バリチェロ(フェラーリ)、3位は佐藤琢磨(B・A・R Honda)。ファステスト・ラップはルーベンス・バリチェロが記録した1:10.399だった。出走全20台中、8台が完走扱いのサバイバル・レースだった。
B・A・R Hondaの佐藤琢磨は、自身のキャリア最高の3位でフィニッシュ。1990年日本GPの鈴木亜久里以来、14年ぶりの日本人表彰台獲得となった。一時は10番手にまで順位を下げたものの、前を行くマシンを次々と抜き去る力強い走りで3位の座をつかみ取った。
インディアナポリス・モータースピードウェイは快晴。気温22℃、路面温度36℃、湿度39%のドライ・コンディション。5番グリッドのファン-パブロ・モントーヤ(BMWウィリアムズ)がフォーメーション・ラップを走れず、スペアカーに乗り換えてのピットスタートとなった。モントーヤはその後、レギュレーション違反のため主催者側よりレース失格の裁定が下された。スタート後の1コーナーでは多重事故が発生、一挙に4台がレースを終えるという波乱の幕開けとなった。
その後も波乱は続く。9周目にフェルナンド・アロンソ(ルノー)はホームストレート上でタイヤが突然バーストし、コントロールを失いクラッシュ。翌10周目にはラルフ・シューマッハ(BMWウィリアムズ)が、オーバル区間上でコントロールを失い、マシン後方からウォールに激突。ラルフはマシンから自力で降りられず、マーシャル救助後に付近の病院へ搬送された。現時点の情報では、ラルフに大きなけがはない模様。
一連のアクシデントによりセーフティカー先導の状態が続いていたが、先導解除後はフェラーリ勢が手堅い走りで1-2フィニッシュ。ミハエル・シューマッハがルーベンス・バリチェロを従えて通算78勝目を飾った。
トヨタのオリビエ・パニスは5位で完走、記念すべきF1参戦150戦目でのポイント獲得となった。トヨタにとってもチーム・ベストタイの順位を獲得した。チームメイトのクリスチアーノ・ダ・マッタは、スタート後のアクシデントに巻き込まれた影響か、マシントラブルから28周目でレースを終えた。
キミ・ライコネン、デビッド・クルサードのマクラーレン勢が6位、7位で前戦カナダGPに続くダブルポイントを達成した。ミナルディのジョルト・バウムガルトナーが8位入賞。2002年オーストラリアGPでのマーク・ウェバー以来、ミナルディに2年ぶりのポイントをもたらした。佐藤琢磨のチームメイト、B・A・R Hondaのジェンソン・バトンは27周目、マシントラブルにより惜しくもリタイア。
シーズンは折り返し地点を迎え、第10戦フランスGPが7月2日から開催される。
[ 6月21日 4時23分 更新 ]
>外国で3位ということは、日本GPでいよいよ、日本人初のチェッカーフラッグか!?
>1990年日本GPの鈴木亜久里以来、14年ぶりの日本人表彰台獲得といえば、その頃はバブルのまっただなかだったよな!F1ブームだったし、ホンダが無敵だった頃だ!