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・ねじめ正一「落合博満 変人の研究」(新潮社)
《野球にはすべて必然的な理屈がある》――不敗の戦略を知る男の謎を徹底追求!
無口。無愛想。孤高。愛妻家。そして、野球と勝負の天才。沈没寸前の日本球界の中で、ただ一人気になる男、落合博満。秋田工業野球部「八回入部、八回退部」に始まり、三度の三冠王に輝いた伝説的な現役時代から、あの山井交代事件で世論を二分した監督采配の問題まで、名うてのプロ野球者が読み解く「オレ流」のすべて。
《野球にはすべて必然的な理屈がある》――不敗の戦略を知る男の謎を徹底追求!
無口。無愛想。孤高。愛妻家。そして、野球と勝負の天才。沈没寸前の日本球界の中で、ただ一人気になる男、落合博満。秋田工業野球部「八回入部、八回退部」に始まり、三度の三冠王に輝いた伝説的な現役時代から、あの山井交代事件で世論を二分した監督采配の問題まで、名うてのプロ野球者が読み解く「オレ流」のすべて。
タイトルは『「変人」の研究』とはなっているものの、読んでみると落合さんって野球に対してはまともな人だと思いました。
南 伸坊氏が書評「いきなりおもしろい」で書いてあるような
導入部からワクワクさせる。すばらしい構成力だ。まるで少年時代に講談本を読んだみたいな昂揚感がある。私は野球にも落合にも淡白な通りがかりの者だが、この導入部に歩を進めるうち、ずんずん本の中に没入し、ずんずん落合にも野球にも興味をもってしまった。
(中略)
なんでもなかった私まで今は落合のファンである。
という人の方がむしろ変人なのではないでしょうか(爆)
結局、作者が言いたいのは、
・長嶋茂雄が絶対ネ申
・それに一番近い野球人は落合博満
ということに尽きると思います。
それを、野球関係者では江夏氏や豊田氏、前衛芸術家の赤瀬川氏といった業界内で変人で通っている人との対談で検証していったということですかね。冨士さんと高橋さんは長嶋茂雄信者という共通点があるとして。
あと、ネタバレになるんで詳しくは述べませんが、野村さんや星野さんは「野球の前に出る人」、落合さんは「野球の前に出ない人」と違いに言及した部分はなかなか興味深いところでした。
<目次>
落合伝説――序にかえて
第1章 落合の歯ごたえ、落合の美味さ、落合の苦み
第2章 落合が変貌した日 江夏 豊〜ねじめが聞く その1
第3章 目利きする“自由生活者” 赤瀬川原平〜ねじめが聞く その2
第4章 オレはまだ許さん! 豊田泰光〜ねじめが聞く その3
第5章 落合家のヒミツ 冨士眞奈美/高橋春男〜ねじめが聞く その4
第6章 落合監督の日本人野球〜落合語録を読む その1
第7章 カミソリ一枚野球の醍醐味〜落合語録を読む その2
第8章 天使の継承者〜落合語録を読む その3
あとがき
<著者紹介>
ねじめ正一:ネジメ・ショウイチ
作家、詩人。1948年6月16日、東京生まれ。青山学院大学経済学部中退。1981年処女詩集『ふ』で詩壇の芥川賞といわれる「H氏賞」を受賞。1989 年、初めて手がけた小説『高円寺純情商店街』で直木賞受賞。熱狂的な長嶋茂雄信者としても知られ、『落合博満変人の研究』で落合博満をその後継者とおもいっきり解いた。『熊谷突撃商店』『眼鏡屋直次郎』『天使の相棒』『荒地の恋』『ひゃくえんだま』等著書多数。
<御参考>
・落合は長嶋さんの後継者 ねじめ正一著「落合博満 変人の研究」(報知の書評)
・Amazonのカスタマーレビュー
・落合博満 変人の研究〜ねじめ正一 [スポーツ関連の本](濫読・乱読・ランドク)