


・飯田絵美「王の道〜”王貞治”を演じ切るということ」(メディアファクトリー)
人を変える、人を動かすリーダーの条件
<ポイント>
●実績を残しながらも挫折も多い「人間・王」の姿から、仕事や人生について学べる
●イチローなどの特異な人間からも尊敬されるのはなぜか?人がついてくる男になる術が学べる
●多くの証言から秘話を読める
<内容>
王貞治氏は「世界の王」という栄光の影で、多くの挫折と敗北を味わってきた。本当の「人間・王貞治の姿と思い、彼が選んで歩み続けた道」とはどんなものだったのか、その実像を読み解き、そこから現実の普通の人が学べる、人間成長や人間関係の知恵を提示するのが本書である。
<著者プロフィール>
飯田絵美
成城大学文芸学部文化史学科卒。産経新聞社、サンケイスポーツ入社。アマチュアスポーツ担当を経て、プロ野球を担当。99年、王貞治監督が率いるホークス、初の日本一を取材。以来、交流を深める。生涯学習開発財団認定コーチ取得、A・F・T色彩検定 2級取得、産業カウンセリングを学ぶ。
この本の最後で、著者が「父を3年前に亡くした私が、王の中に”父”を見出した」と締めくくってたのですが、同じようなことを感じている方のブログのエントリーで印象深かったのは、Zettonさんの「親父の背中/王さん、親父、NHK(SoWhat?!)」ですね。
これは、昨年の秋にNHKのニュースでも取り上げられたんで、特にホークス系の方の中では記憶に新しい方も多いのでは?
そんなことを踏まえて、この本からピックアップ。
・人は完成されて生まれない
・自分の役割をどうとらえて生きるかで、人生は変わる
・王は「人を変える」「人を動かす」
・王貞治という超一流の挫折者
・逆境で学んだ「誇り」と「思いやり」
・痛みを味わってきたからこそ、相手の思いを想像する優しさが身に着いたのだろう
・現役選手の引退会見を午後5時から→朝刊だけの新聞に不利にならないよう
・変わる勇気〜「他者は変えられない」から始まる自己改革
・実は「言葉の人」⇒言ってほしい人に、言ってほしいときに、言ってほしい言葉を
・野村は中身が、王はスピード感・空気が抜群に優れている
・人間は自信がついてくると素直になれる
・他者への共感が人の気持ちを動かす
・人の好き嫌いでは動かない
・プロは「できるか、できないか」「やったか、やらなかったか」を問う世界
・自分を求めてくる相手に冷たく接することはできない
・父からの教え=人に迷惑をかけるな、人を差別するな
・コーチの賞味期限は3年(現役時代にやっていたことを選手に伝授しても3年で飽きる)
・負のエネルギーは引きずらない。
・サーバント・リーダーの条件
@傾聴A共感B癒しC気づきD説得E概念化F先見力、予知力G執事役H人々の成長にかかわるIコミュニティづくり
・第1回WBC米国戦での抗議
⇒一度試合で出たジャッジは、どれだけ抗議しても覆らないというのが、自分が今までやってきた野球。。。
・王と星野との差
・自分を大切にしながら(自己尊重)、相手を受け入れる(他者尊重)やり方(アサーティブ)で自分の思いを伝える
@自分の言いたいことを意識できているか
A考えたことと違うことを言っていないか
Bその場の状況や相手の気持ちを無視して暴走していないか
・威圧はソン
・好意のキャッチボールで人を伸ばす
・信頼を感じて相手は絶対に頑張る
・去る者は追わず
・尾花コーチが単身赴任解消の理由でホークスを辞めた時に、次の職(巨人の投手コーチ)を探した
・しがらみがないからこそ強い絆
・王と野村の因縁
2008.9.23 王監督勇退発表、西武の優勝を野村楽天が阻止
・ビッグニュースがかぶらなかった
・発信方法が正反対な二人の言葉の人
〜思ったことを何でも口に出して後から悔むが、その心は繊細で、きめ細かい情を持つ野村
〜内に秘めた情熱には熱いものを持ちながら、控え目に発言する王
・「人気の長嶋、実力の王」
〜ベーブルース≒長嶋
〜ハンク・アーロン≒王
・今日しか球場に来られない人のために試合に出続ける
・よき「父性」が人を変えていく
・尊敬されるには理由がある
・自分もそうなりたい
・ネガティブな感情を引きずらない
・「雲の上の人」というより「信頼できる父親」
・個性を殺さない育成
・ほめない、休まない、夢やビジョンがない、聴かない、共感しない、尋ねない、自分がない、では部下のやる気をそぐ
・人生のくぎりはアウェイ続き
〜選手時代:1980年10月20日広島
〜巨人監督ラスト:1988年10月4日横浜
〜ホークス監督初勝利:1995年4月1日所沢
〜監督最後の地:2008年10月7日仙台
清水 満「王貞治 一徹の流儀」と合わせて、どっかの監督さんにも読んで欲しいですね。。。



<7/9のプロ野球>
【セ・リーグ】
◇ヤクルト8―2中日
ヤクルトが40勝到達。5回のガイエルの2ランなど12安打で圧倒した。館山は今季2度目の完投でリーグトップの9勝目。中日は11カードぶりの負け越し。
◇巨人2―0横浜
巨人は4回、小笠原の本塁打で先制、7回は脇谷の本塁打で追加点。2点を3投手の継投で守った。横浜は9回に満塁の好機を作るも、1本が出なかった。
【パ・リーグ】
◇西武8―2日本ハム
先発全員の18安打と打線がつながった西武は涌井の力投もあり今季初の6連勝。貯金を2とした。涌井はハーラートップに並ぶ10勝目。日本ハムは5連敗。
◇ソフトバンク15―2オリックス
ソフトバンクが今季最多の18安打、15得点で快勝。1回、打者10人で6点と序盤で試合を決めた。ジャマーノは4連勝。オリックスは光原が大誤算。
◇楽天8―3ロッテ
楽天が連敗を8で止めた。6回に中村紀の適時二塁打で先制し、7回に鉄平の2点三塁打などで加点。福盛が復帰後初勝利。ロッテは4連勝ならず。
NHK BS-1の中継を見始めた段階では既に大差がついてしまっていたので、BS日テレの中継を中心に見てました。この3連戦、結局巨人が勝ち越してしまいましたけど、3試合とも締まった試合だったと思いますよ。
日付変わって今日からの甲子園3連戦も
昨日からぴあで一般発売の8/28-30分(甲子園阪神−巨人戦)のチケットもこの3連戦の戦いぶりを見てから買った方がええのでは?
今の虎にはファンの声援が力になるどころか、プレッシャーになっとるようなので、ガラガラのスタンドでのびのびと試合させた方が、かえってええような気がしてきたし。。。
というのもあるけど、勝っても負けても客が入るようでは、フロントが甘えてコストかけない方に向かうしね。。。
とは言うものの、その8月末の巨人戦、8/28、30の一アル、三アル、レフトしか残ってませんが。。。


