2009年04月21日

通算10年目となった、小関順二「2009年版 プロ野球問題だらけの12球団」

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小関順二「2009年版 プロ野球問題だらけの12球団」(草思社)
過去10年間のドラフト全指名を分析し、強くなる球団の条件を徹底検証。緻密なリサーチにもとづく大胆な分析で混沌の09年シーズンを予想する野球ファン必読の書!

著者:小関順二
スポーツライター。1952年神奈川県生まれ。日大芸術学部卒。1988年にドラフト会議倶楽部を創設し、模擬ドラフトで注目を集める。現在、『週刊現代』にコラム「野球よ、止まれ!」を連載中。2000年より年度版として刊行されている『プロ野球 問題だらけの12 球団』の他、『プロ野球でモノになる奴の法則』(廣済堂出版)、『野球力――ストップウォッチで判る「伸びる人材」』(講談社)など著書多数。

この本は、2000年から毎年刊行されているシリーズもので、草思社の民事再生の影響で、昨年版だけ別のところから発刊されているんですよね
今年度版は、出版社が新体制となって、再び草思社から発刊。

毎年、なかなかいい指摘をしています。

ベテラン<若手

というスタンスは、(個人差もあるし)自分的には相いれませんが。。。


今年は、本書が10年目を迎えたということで、10年間で各球団の勢力図がどのように変化していったかについて「プロローグ」に書いてあります。さらに、その10年前。すなわち、平成になってから(1989年以降)を10年間で区切って平均順位を見ていくと、
<パ・リーグ>
      '89-'98→'99-'08('99-'03→'04-'08)
ホークス  4.8D→ 2.1@( 1.4@→ 2.8B)
埼玉西武  1.6@→ 2.3A( 2.0A→ 2.6@)
日本ハム  3.8C→ 3.7B( 4.8E→ 2.6@)
千葉ロッテ 5.2E→ 3.8C( 4.4C→ 3.2C)
オリックス 2.2A→ 4.6E( 4.6D→ 4.6D)
近鉄・楽天 3.2B→ 4.4D( 3.6B→ 5.2E)

<セ・リーグ>
     '89-'98→'99-'08('99-'03→'04-'08)
中  日  3.4C→ 2.2@( 2.6A→ 1.8@)
巨  人  2.3@→ 2.3A( 2.0@→ 2.6B)
ヤクルト  2.8A→ 3.4B( 2.8B→ 4.0C)
阪  神  5.0E→ 3.5C( 4.6C→ 2.4A)
横  浜  4.2D→ 4.6D( 4.6C→ 4.6D)
広  島  3.1B→ 4.9E( 4.8E→ 5.0E)
注:丸数字は順位、( )内は、直近10年間の平均順位をさらに5年単位で分割した

近鉄と楽天を混合させているのは、集計の都合でしょうが、著者の本音「近鉄はオリックスに合併させるべきではない。近鉄が楽天に身売りしたことにすればよかったのに」が垣間見えますね。最後の方に、ENEOSの田澤が直接メジャーに行っちゃったのは、旧近鉄の怨念(ENEOSの大久保監督は元近鉄)とか書いてあるしね。

なお、直近の10年間をさらに5年単位の2つに分割した(←本書にはそのような記載はない)のは、管理人がブログを開始したのが2004年からなので。

これを見れば、パ・リーグは過去20年間では西武は安定して強い。ホークスはここ10年間で強豪になったが、ここ5年間では陰りが見えてきている。日ハムもここ5年間では安定した強さを見せている。ロッテはここ5年−10年の間で強くなってきた。オリックスはイチローがいなくなって(2001年以降)から弱体化が著しい。

一方、セ・リーグは、中日はここ10年くらいの間で強くなってきている。巨人はここ5年くらいがやや弱体化傾向にあったけど、また常勝チームになりそう?ヤクルトは野村監督時代は3強だったんですよね。阪神は平成初期の暗黒時代から、今や強豪に。横浜は平均値を取るとまだ悲惨とは言えない。広島は平成初期は強豪だったのに。。。

と言ったことが感じ取れるかなと。。。

もっとも、それは過去の話で、次の5年間で見ると、
パ・リーグは、西武は安定した強さを保ちそう。ホークスとマリーンズはジリ貧。ファイターズはダルがいる間はなんとか。楽天は伸び代大。オリックスは波がありそう。

セ・リーグは、当面の間巨人の黄金時代か。阪神と中日は矢野や谷繁の後継者が出てこないとジリ貧に。ヤクルトと広島が伸びそう。横浜は。。。。

とまあこれは、本書を読んだ上での管理人の感想なんですが(爆)


次に、各球団ごと著者の評価のおもなものは、
・西武〜12球団一のドラフト上手、バランスの良い戦力構成
・オリックス〜ドラフトは即戦力志向、そんな中2008年の甲斐(高卒)指名は意外
・日本ハム〜ドラフトでは高校生を数多く指名し、モノになったときの大きさにかける。(土屋[横浜高]は第二の成瀬になるか?)投手陣はダルビッシュ頼み。将来性では、陽と中田に期待。
・ロッテ〜バレンタインは賞味期限切れということは否定しないが、やめさせ方がよくない。リリーフ陣の立て直しは必須。西岡に中心打者の自覚を持って欲しい。
・楽天〜抑えが課題
・ホークス〜ドラフト上位指名高卒者の伸び悩み。正捕手が課題。和田様が本格派に転向するのは一発が増えて危険。

・巨人〜FA制度発足以降、他球団のいい選手をかき集める傾向にあったが、育成も充実化傾向にあり、去年は実績(坂本・越智・山口ら)を出している。大田はモノになるまで3−5年かかりそう。最終的に清原、松井の記録を抜けばいいわけで、巨人はそこまで待てるチームだし、じっくり熟成させるべき。
・阪神〜巨人の補強のやり方(ドラフトは即戦力志向、足りないものはFA選手から)の後追いだけでは、将来はない。意外とドラフト下手ではない。高齢化が昨年後半の息切れにつながった。久保田は先発向きではない。真弓は育成型の監督。
・中日〜中堅層がいない。チェンと中田が2本柱にならないといけない。岩瀬は晩年の大魔神佐々木のように衰えそうな予感。新人では野本は即レギュラースタメン。岩崎達郎は足が速いが、守備が格好つけになっている。
・広島〜ドラフトは高校生主体、素材にかける。三塁の守備機会が増えているので、琢朗はサードを守らすべき。
・ヤクルト〜ドラフトは東京六大学・東都中心。相川はヤクルトの投手陣のクイックのうまさに救われる。
・横浜〜松本+石川の俊足1・2番コンビは、他球団に引けをとらない。山崎は守備の名手。細山田は名人。リードもうまい。

久保田に関しては、去年版と言ってることが違うぞ。(・久保田の先発は試してみる価値あり)

これ以上書くとネタバレになって、本の売れ行きにも影響するのでここまで。

<過去版の当ブログ所感エントリー>
【試合のない日エントリー】小関順二「2005年版 プロ野球問題だらけの12球団」
小関 順二(著)プロ野球 問題だらけの12球団〈2006年版〉
小関順二「2007年版 プロ野球問題だらけの12球団」感想文その1〜パ・リーグ編
小関順二「2007年版 プロ野球問題だらけの12球団」感想文 その2〜セ・リーグ編
今年も出てます、小関順二「プロ野球 問題だらけの12球団 2008年版」&セ・パの現況評価



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posted by スーパーサウスポーあさちゃん。 at 00:00| | Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ関連読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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