
前のエントリーで書いた松坂大輔がレッドソックスと6年契約、総額5200万ドル(約60億8,400万円)合意成立のニュースには、金本に3年28億円提示へというニュースもかすんでしまいますね。
その金本選手の名前も宮城球場(現フルキャストスタジアム)で書いたであろうスコアボード職人の話を、12月14日の奇跡体験!アンビリバボーで放送してました。
「素晴らしき哉 野球人生!」
この番組で紹介されたスコアボード職人:木村 稔さんのことは去年別の番組で特集されてたらしいんですけど、自分にとっては初見でした。
概略こんな話です。
外野手として甲子園に出場したこともある木村さんは、「東北電電」の野球部員時代の三十歳で交通事故に遭い右足に障害が残った。リハビリ中に打ち込んだ書道の腕を見込まれ、好きな野球にかかわり続けようとスコアボードの「書き手」を引き受けた。ちょうどその頃ロッテが宮城球場を準本拠地に決定しており、新しく作り直すスコアボードの裏で働く野球を知っていて書道ができる人間を探していたのだ。
ところが、始めてみると夏は高温になるし、一試合で書かなければならない枚数は60枚以上、試合当日は選手交代は直前にしか伝えられないため、アルバイトと一緒にボードを探してもなかなか見つからず、ボードを出すのが交代後になることもあった。
ボードをタイミングよく入れ替えるのは簡単なことではなかったが、周囲の目は「出来て当たり前」と厳しいものだった。
さらに、直前に二軍から上がった選手までは予測できず、交代を告げられてからボードとペンキを用意して書いたこともあった。乾かすことができなかったボードは見るも無惨な姿となり、陰の努力を知る由もないファンからは失笑を買った。
さらに関係者は、「あんな簡単な仕事、誰だって出来るんだよ」と心ない言葉を投げかけた。それでも木村さんは頭を下げて謝った。
様々な裏方の苦労を味わう中で、木村さんはこの仕事に対してある思いが芽生えていた。自分が選手時代に周りの賞賛を浴びることができたのは、今の自分のような裏方の支えがあったこと。そして、裏方の仕事に誇りを持ち始めていたのだ。
また、木村さんはロッテが去った後もいつの日かこの球場にプロのチームが来るかもしれない、その時のために恥ずかしくない球場にして待っておこうと思っていた。
2004年の球界再編で東北楽天イーグルスが誕生し、仙台に本拠地を置くことになったが、スコアボードが取り壊され電光掲示板化されることになったため彼は筆を置くことに。
それでも、2005年のフルキャスト開幕3連戦の二日目、満員の球場で木村さんの表彰式が行われた。この日、スコアボードには「スコアボード職人 木村稔」と大きく表示された。彼の生き方そのものが、名選手のスーパープレイと同じように多くの人の心に届いた瞬間だった。
で、現在木村さんは宮城県野球協会副会長として、野球の試合で使用される表彰状を書いているという。
>こういう裏方の人に支えられているんですよ。
>選手の皆さん。
>そういえば、和田 豊コーチが現役引退の時に「阪神園芸」さんに感謝の言葉を言ってましたね。
>こういう裏方に細かな気遣いが出来る人はいい指導者になりますねと思う方はこちらをクリック→人気ブログランキング
この番組を見た後、NHKのニュースを経て、報道ステーションで「プロ野球は死なず」シリーズ第3弾〜これぞプロ!根性のプレーだを見ました。
体を張ってプレーした選手たち
・歯を3本も折りながら、応急処置だけで最後までマスクをかぶり続けた、福岡ソフトバンクホークス:山崎勝己
・強烈なピッチャー返し(イナバウアーともゆう)を胸に受け、痛みに耐えながらもマウンドに立ち、その回を0点に抑えた、千葉ロッテマリーンズ:藪田安彦。
・ファウルフライを追い、フェンスに激突。ぼんやりする意識の中でも、しっかりボールを収めたグローブを掲げた、オリックスバファローズ:平野恵一。
>どれもウアーというシーンだけど、
>最後の平野のプレーが凄かった。
(現場にいたマリーンズ里崎の証言、西岡の証言)
>意識を失ってもアウトになったかどうか北川に聞いてくるプロ根性。
>同じような状況に再び遭遇しても、今度も迷わず突っ込むと言ってました。
>恐れ入りますと思う方もこちらをクリック→人気ブログランキング
>まあ、栗山さんが言うように飛び込んでもケガをしないフェンスの構造にして欲しいという思いもありますが。
>そういえば、フェンスには昔佐野選手(現阪神スカウト)が川崎球場で激突してからラバーが貼られるようになったと聞いてるんですけど、それでも不十分なんですかね。
こんな感動的な話もあるのに、日テレったら。。。
・巨人戦中継を23試合削減
日テレに喝を入れたい方もこちらをクリック→人気ブログランキング
これ見損ねたんですよ。
詳しい書き起こしありがとうございます(^^)
>平野
凄かったですね。
その後の檻は平野がいたら勝てていた試合がいくつかあったので、凄いと同時に「ホンマにこの子は・・」と叱咤したい気分でもあります。
>スコアボード職人
再放送があったら必見です。
>平野
来年こそ活躍を期待しましょう。
無茶しない程度に。
木村さんの特集も報ステの「プロ野球は死なず」特集も、ばっちし見ましたー!
(報ステは第一回が球児、第二回が竜のアライバ二遊間でしたよね。周囲の友人にも「見ろ」と勧めました)
どちらにも、野球への愛情がしみじみにじみ出ているかのように感じました。
Bs平野は、某「光プレー」を通じてよく目にするのですが、件のプレイは何度見ても体が凍りつきます。
SBH山崎も、ニュースで見て絶句しましたし。
怪我は勘弁ですが(汗)、来季も是非是非こういう全力プレーをもっと見たいと願ってやみません。
こちらこそお世話になっております。
>木村さん
一度は表舞台で脚光を浴びた選手が、裏方で地味な仕事に誇りを持つってなかなか難しいことではないかとは思うのですが、野球愛があってこそのものですね。
>報ステの「プロ野球は死なず」特集
第1回と第2回はYouTubeに上がってたのを見ました。
・ストレートという魔球 阪神・藤川球児
http://www.youtube.com/watch?v=5qkcIy7bVLg
・史上最高の二遊間 中日・井端/荒木
http://www.youtube.com/watch?v=Fp5CGsNXYa4