
北別府学/友野康治「北別府学 それでも逃げない」(グラフ社)
元広島東洋カープ投手として、213勝の輝かしい記録を持つ北別府学。今年50歳を迎えた彼の生涯を辿りながら、野球人として、社会人として、父親として、男として、悩みを抱えながらも前向きに立ち向かっていく姿勢を、活き活きと描く。現役時代のさまざまなエピソードも満載。
昨年11月に「山脇さん(守備走塁コーチ)から座禅を10分組めとか、読書をしろとか言われています。文字だけの本を読んだことはないんで。まずは本選びから。ファンのみなさんにも、何かお薦めがあれば聞いてもらいたいです」と言っていた赤松さんには野村本や小関本は難しいでしょうから、この本や前に自分も読んだ迫 勝則「前田の美学」を読んでカープ魂を感じ取って、
・どんな状況におかれてもそこから逃げ出さずに立ち向かうこと
(男を逃げずに生きてゆく)
・まずは、こいつには勝てないと、一旦自分のプライドを捨てる。
そこから、どうすれば自分が勝負できるかを模索していくことが必要
・人をうらまない
・人の責めずに自分を責める
・人のせいにはしない
・自分を甘やかさない
・自分さえ良ければいいと思わない
・「もう少し」という気持ちを大切に生きていこう
などのメッセージが伝わってくれば・・・
また、前田さんのヒーローインタビュー拒否の件:
1992年9月13日対巨人24回戦、5回表に1-0で勝っていた試合を前田の後逸で同点にされてしまい(記録上はヒット)、この為先発で、200勝がかかっていた北別府学が勝利投手の権利を持たぬまま6回で降板した。8回表、自身はホームランを打ったが、泣きながらグラウンドを一周した。決勝ホームランだったためヒーローインタビューに呼ばれたが、自分のエラーで同点にされたのだからとヒーローインタビューを拒否して帰ってしまった。
この本によれば、北別府さん気にしてないそうです。
「逆に野手に何度助けられたことか」と
さらに、津田投手は弟分的存在だったようで、その関連のエピソードは涙なしには読めません。・°°・(>_<)・°°・
とは言っても、先の「前田の美学」や小松成美「中田英寿 誇り」などど同様、本人のファンが読んだらかえってこそばかゆくなりそうな礼賛本ではあるんですがね・・・
その他野球関連では
・斎藤佑樹投手について
「お尻のポケットにハンカチが入るうちはまだまだ。尻が大きくなってハンカチが入らなくなるようにならないといけない」と
・他球団へ行くカープの選手について
「引退後のことを考えて他のチームに行こうとする選手がいるのは当然だと思う」
それと、指導法や教育論についても北別府氏の生き方を通して語ってます。
って、
・感謝の気持ちを忘れない
・今日覚えたことをメモしておく
・怒るときは(愛情をもって)本気で怒る
とか
ひとつ共感できないのは、
・北別府の妻は、夫に買い物の荷物を持たせない。料理も買い物も子育てもすべて妻が一人でする。それがあたりまえ。
って、この人が激怒しそうな・・・
<他の人の感想文>
・北別府学さんといえば…(たかのりんくブログ)
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