
この本の感想文、1回では書ききれないので2回目です。
⇒小関順二「プロ野球でモノになる奴の法則」の所感(その1〜続きはあるかな?)
今回は、まず観戦した試合がかぶるところを
・斎藤佑樹そのB「打てない球種。コースがあれば徹底的にそこを突く」
(2007.6.3 東京六大学・神宮球場)
⇒当ブログエントリー:今日の斎藤君は半返し王子でした〜慶早戦観戦記@神宮球場
自分の当該エントリーでは、斎藤君のピッチングについては「半返し王子」としか評価してませんね。一方、バッティングについては「パ・リーグ入団前提レベル」と酷評してますがなにか・・・
小関さんは、上記のタイトルどおり、スピードは並ながらも相手の弱点を徹底的に突くピッチングを評価。バッティングのことはスルー。
って、比較することに何の意味があるのか?
・「自分は変化球投手」−ダルビッシュ語録の深い意味
(2007.9・19 東京ドーム)
⇒当ブログエントリー:気の早い日本シリーズ偵察(爆)<公6−0鷲>【追記あり:幸雄さんまだやれるんじゃあないかと。。。】
当ブログでは、「まだやれるよ幸雄さん」の感想以外は、現場から経過を淡々と書いてあるだけですが、小関さんの本には「(高校時代の精神的な弱さ、キレやすさから大分ダルビッシュが成長したという所感が前提で)もっとも大事なことは得点を許さないことで、(せっかくの投げ合い)田中投手(楽天)にダルビッシュを見習って欲しい」と書いてありますね。
その他、ピックアップ
・モノになる投手のポイント⇒腕を振る
(強い腕の振りでキレのあるストレート・変化球が投げられる。)
肘を使えているか?打者に近い方の肩をどこまで辛抱して開かないでいられるか?
・モノになる打者のポイント⇒自分のタイミングでボールを待つ形を作る。
〜ステップはゆっくり、ヘッドは最短で出す
〜球種を読むのはかえって打者の持ち味を殺す(宮出の例)
・最短距離を全力疾走するのは誰にもできることではない
(阪神 赤星、熊工⇒巨人 藤村の例)
・いい捕手はイニング間に相手打者を萎縮させる
(盗塁阻止には、投げるまでの体勢作り>自肩の強さ)
・古田のプロ入りで野球が変わった
〜勝負球から投げさせるリードは革命であった
・ストップウォッチを使うことで気持ちのブレもわかる
・2008年秋ドラフト注目選手
(近大 巽〜フォームがいい、東海大高輪 高橋雅輝〜いいカーブ)
・MLBに行った日本人選手を見る限り、大物感は高卒が上。与えられた持ち場できちんと仕事をするのが大卒・社会人出身
・高卒を子ども扱いする悪しき手法が日本野球をダメにする
(ドラフト1位入団の遠山、デニー、高木晃、平尾、山村らを例にあげ、移籍後ブレイクしたと)
・好投手は無名校からも選出されるが、好野手は強豪校からしか排出されない。
(野手の育成には練習の質と量が要求される)
・憧れの野球選手をコピーするのではなく反面教師にできるか
・立浪のフリーバッティング練習は緩急対応の可能性を追求するプロの鑑
・成瀬がプロでここまで成長するとは思わなかった
・アマ選手のプロ春季キャンプへの参加を復帰させた方がいい
(渡辺俊介は2000年巨人キャンプへの参加で注目された)
・右のスラッガーはなぜ生まれないか?
〜右の強打者は外人で補完という傾向に苦言?
〜全日本チームを組むと左打者ばっかり。これでは、諸外国の左の巧投手にきりきり舞いするのは見えてきている。
〜一塁に近いので打者有利という合理性から小中の頃から左打ちに直してくる。
〜中西太、野村克也、長嶋茂雄、山本浩二、落合博満、清原和博、新井貴浩と続く右の強打者の系譜は中田翔で途絶えるのでは?
とまで言ってませんが・・・
<2008年プロ入り高卒一部の選手の評価>
・佐藤由規(仙台育英−ヤクルト)
〜いい選手の共通点は「反動を使わないこと」
〜上体がねじれるフォームは真似しちゃダメ、沈み込みもダメ
・唐川侑己(成田−ロッテ)〜守備とクィックに難点
・中田 翔(大阪桐蔭−日本ハム)
〜悪い形でもとりあえず飛ばせるのはすごい。
〜距離が出たことよりも、差し込まれそうな形で打ったHRを印象付けよ
・高濱卓也(横浜−阪神)
〜逆方向に強く打てるのが一流というのは間違い。
〜引っ張れなきゃダメ。守備も腰高。
・森田一成(関西−阪神)
〜形はいい。下半身のフラフラ感が克服できればもっと良くなる
・清原大貴(常総学院−阪神)
〜内角に渾身のストレートを投げられるのはすばらしい。
いろいろと勉強になりますね
他の方の感想文をさがす⇒

【つ:「(仮称)野球ファン応援団」で2008年プロ野球順位予想企画開催中】
・【TB企画】2008年「ペナントレース大予想大会」パ・リーグ編
(3月20日12:59←開幕時刻1分前締切)
・【TB企画】2008年「ペナントレース大予想大会」セ・リーグ編
(3月28日17:59←開幕時刻1分前締切)
ご参考⇒人気ブログランキング野球部門